飲食店・サロン・工場…顧客が減った時にやるべき『数字の見える化』 〜広告やSNSの効果がわかる3つの方法〜【第1回】

Contents
顧客が減ったとき、まず確認すべきこと
- 「最近、前よりお客さまが減った気がする…」
- 「広告やSNSをやっているけど、本当に効果があるのか分からない…」
こう感じる場面は、飲食店、エステサロン、町工場、クリニックなど業種を問わずあります。
多くの経営者がここで選ぶのは「もっと広告を出す」「割引キャンペーンをする」といった施策です。
もちろん、これで成果が出ることもあります。
しかし、原因を確かめずに新しい施策を追加すると、費用や労力が無駄になる場合があります。
そこで必要になるのが「数字の見える化」です。
数字の見える化とは、お客さまが「どこから来たのか」「何をきっかけに来店や予約に至ったのか」を記録し、数字として把握することです。
これによって、効果のある施策とそうでない施策が明確になり、次の一手を的確に打てるようになります。
そして、この数字の見える化の本質は「顧客を数字で理解する」ことにあります。
勘や経験だけでは、顧客の行動や好みの変化を見落とすことがあります。
数字で顧客を理解すれば、来店や購入の理由、また離れてしまった理由までもが見えてきます。
では「顧客を数字で理解する」とは具体的に何をすればいいのか。
次の章から方法を見ていきます。
数字で分かること:何が効いていて何がムダか

お客さまはさまざまな経路から来ます。
例えば、
- Google検索で見つけて予約
- Instagramの投稿を見て来店
- チラシのQRコードを読み取ってアクセス
- 知人からの紹介
数字の見える化をしないと、この経路が分からないままになります。
結果として、広告費や労力の配分が感覚頼りになり、効率が下がります。
数字を取れば、こういったことが分かります。
- Instagramから来る人は多いが予約率が低い
- Googleマップ経由は少ないが来店率が高い
- QRコード付きチラシは配布枚数の割に反応が良い
マーケティング業界ではこうした分析を「アクセス解析」や「効果測定」と呼びますが、名前は覚える必要はありません。
重要なのは、お客さまの行動を数字で把握できる状態にすることです。
業種別のケース

カフェのケース(飲食店)
東京都内のカフェを例にします。
Instagram広告に30,000円、Google広告に20,000円を投じたとします。
数字を確認すると、Instagram経由の予約1件あたりの獲得費用は5,000円、Google広告は2,000円。
広告費の配分を逆転させた結果、同じ予算で予約数が2.5倍になることも考えられます。
和菓子店のケース(小売)
東京郊外の和菓子店を想定します。
桜餅の写真をInstagramに投稿したところ、投稿当日にアクセスが急増し、3日で完売。
数字を追うと「Instagram→ホームページ→来店」という流れが見えました。
翌月の柏餅販売でも同じ流れを作り、前年同月比180%の売上になる可能性があります。
美容室のケース(サービス業)
神奈川県内の美容室を想定します。
チラシにQRコードを掲載し予約ページに誘導。
QR経由のアクセスを計測し、来店アンケートと照合したところ、予約の25%がQR経由という結果になる場合があります。
また翌月は反応の良かった地域にチラシ配布を集中させ、広告費を削減できます。
無料でできる「数字の見える化」の方法

Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールの管理画面からは、店名や業種で検索された回数、マップ経由の電話やルート検索回数などを確認できます。
集客増や来店率改善に役立てることができます。
QRコードの効果測定
チラシやPOPのQRコードに専用リンクを設定し、読み込まれた回数を確認します。
広告や販促物の反応率を測るシンプルな方法です。
無料アクセス解析ツール
無料アクセス解析ツールからは、ホームページの訪問者数、ページ別閲覧数、滞在時間などを把握できます。
マーケティング業界では「Googleアナリティクス」と呼ばれる解析ツールを利用することが多いですが、現段階ではまだ扱えなくてもOKです!
今後の記事で簡単な使い方を解説させていただきます。
実践ステップ:30日で始める数字活用
- 1週目:ツールを設置(Googleビジネスプロフィール登録、QRコード発行、アクセス解析設定)
- 2週目:数字を見て仮説を立てる
- 3週目:改善策を1つ試す(広告配分の変更、QRコード位置の見直しなど)
- 4週目:改善前後の数字を比較し、次の施策を決める
この30日プランは、あくまで全体の流れをつかむための簡易版です。
実際のツール設定や改善サイクルの具体的な回し方は、第10回「データを事業改善に落とし込む方法」で詳しく解説します。
よくある間違いと回避策
- 数字を取っているだけで見ない → 月1回は確認日を設定する
- アクセス数だけ見て満足する → 来店や成約まで見ないと意味がない
- 同時に多くの改善を行う → 効果検証の際、効果が分からなくなるので1〜2点に絞る
まとめ
顧客を数字で理解することで、勘や経験だけに頼らない経営が可能になります。
無料のツールや簡単な方法でも効果測定は十分に行えます。
小さな改善を積み重ねることで、安定した集客や売上アップにつながります。
次回は、この数字を活用して売上アップにつなげる「目標設定とKPI作り」について解説します。
投稿者プロフィール
